読書日記

涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)

やっとこさ読み終わった。一読じゃ理解しきれない部分があるので後で読み直すとして、一読時点での感想をざっと。

追記しました。思いっきりネタバレするので読んでない人は回避してください。

  • 一人称が「僕」の女の子

個人的に度ストライク。女の子女の子よりボーイッシュ系が好きですな。
自分の話は置いておいて、国木田が以前言っていた「キョンは変わった子が好き」というのは佐々木の事を言うのであろう。一人称「僕」の女の子、「佐々木」は俗に言う古泉の女版みたいな感じの子で一風変わっている。中学時代は佐々木って子とよろしくやっていたそうで、1年振りの突然の再会でSOS団に紹介するはめになった。その日を境にハルヒの閉鎖空間が頻発に起こり古泉も処理に大変だそうだ。閉鎖空間の原因は「ただの嫉妬」なんだろうと思ったエピローグだった訳なのだが、実はそうではないらしいのだ。

  • 分裂の意味

佐々木はどうやらもう一人の「神候補」らしい。古泉が所属する「機関」に相反する組織があり、過去に朝比奈さんを誘拐した実行グループの一人橘京子が所属する組織では神はハルヒではなく「佐々木」であると主張してる。佐々木の登場により分裂した組織の抗争的なものが始まるようだ。
この組織の分裂とかけて本文中にαパート、βパートも存在する。ノベルゲームで言えば本シナリオとサブシナリオみたいなもの。αパートがBADエンドな気もするが、どっちも本シナリオなんだろうな。
1冊で内容を処理できなかったのか長門のアクシデントが発生した所で分裂は終了。次巻の驚愕へつづく。短編時系列バラバラがデフォの作品にしてはめずらしく引っ張る。